過激派問題作『インザミソスープ 』
母のそれは愛情か、異常か。秋吉理香子『聖母』
秋吉理香子『聖母』
幼稚園児が遺体で見つかった。猟奇的な手口に町は震撼する。そのとき、母は―。ラスト20ページ、世界は一変する。『暗黒女子』の著者が放つ驚愕の長編サスペンス・ミステリー
〈BOOKデータベースより〉
ラスト20ページで世界が一変する。
保奈美、刑事、真琴の三人称で物語が進んでいく。
途中から違和感を感じていたにも関わらず、ミスリードを重ねた上でまんまと騙された。
斜め上というよりは、斜め下の展開で想像していた残酷さとはまるで種類が違った。
これを母の愛だと呼ぶのなら、あまりにも狂っている。
単純に、ストーリーがすごい。
言葉選びや世界観重視で小説を読むことが多かったから、ここまで巧妙に作り込まれたストーリーのものを読むのは久しぶりだった。
印象的だったのは、とても細かく描かれた不妊治療の様子。
精神的、肉体的、経済的にきつく、不妊治療の途方にくれる苦労や痛さが、ひしひしと伝わってきて読んでいて辛くなった。
最後まで読んだ人は、ぜひ最初からまた読み返してほしい。
【まとめ】
読みやすさ ★★★★☆
言葉選び ★★☆☆☆
ストーリー ★★★★★
中毒度 ★★★☆☆
今月のBRUTUSの表紙は、本好きなら勃起すること間違いなし
こんばんは、扁平足です。
今回はBOOKレビューではなく、ただの日記。
先日、近所のTSUTAYAで久しぶりに雑誌を購入。
ジャケ買いした。
本好きなら必ず興奮するであろう、この表紙。
作り手側は、
これを手にとって瞳孔を開きながら勃起している本好きの人の顔まで見えているんだろう。ずるい。
じっくり読もうと思う。
今までたくさんの本を読んできて、
激しく心を揺さぶられたものや、体に電流が流れたような衝撃を受けたものは、
それなりにあったけど、
もっともっと、わたしの人生を狂わせてくれるような、強烈な一冊に出会ってみたい。
関係ないけど、
小説を読むとき、
BOOKレビューを書く書かない関係なく
こんな風なメモを取る習慣がある
物語が複雑な場合は、登場や伏線。
あとは素敵な言い回しや
うまい!と思った手法など。
全部書き留めて、あとで読み返してにやにやしてる。